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【レビュー】第90冊平成29年度版理科年表を購入しました!

今年も理科年表更新の季節がやってきた!

早いもので、平成28年度版理科年表購入から1年が経ってしまいました…。そう、今年も理科年表レビューの季節がやって来たのです! shitaro-happy-physics.hatenablog.jp shitaro-happy-physics.hatenablog.jp shitaro-happy-physics.hatenablog.jp

これが平成29年度版だ!!

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色はオレンジに

今年度の理科年表は青色であるのに対して、来年度の理科年表はオレンジ色になりました。

特典はメモ帳

今年の購入特典は、理科年表/環境年表を模したメモ帳でした。

今回の目玉

歴部:月齢について

今回は「月齢について」という2ページにまたがる記事が歴部に掲載されました。この記事は、28年度版にはない*1新しい記事です。

この「月齢について」という記事では、なぜ月の満ち欠けは生じるのだろうか?という疑問に対して7個の図を用いて解説しています。

物理/化学部:ニュートリノの質量証明、新元素 ニホニウムの発見

今回、初めて物理/化学部にコラムが掲載されました!この新要素は、理科年表の帯にある通り、本作の目玉の一つです。

コラム「ニュートリノの質量証明」は、昨年ノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章氏らの受賞理由、「ニュートリノ振動の発見」を受けて書かれたと考えてます。
内容は、ニュートリノとは何かから始まって、何故ニュートリノ振動を発見することがウレシイことなのか、これからはどういった研究をする必要があるのか、などが簡潔にまとめられています。

コラム「新元素 ニホニウムの発見」が掲載されたのは、2015年の大晦日に113番元素発見の優先権が理研の森田グループにあると公表されたことに寄ると推測します。
内容は、どうやってニホニウムを発見したのか、発見の優先権をもらうまでにどれほどの時間と苦労があったか、などが詳細に書かれています。

いずれも最近話題になった物理学的な話題に関するコラムなので、ぜひ抑えておきたいですね。
特に、つい最近、ニホニウムが正式に認められましたよね!
www.nishina.riken.jp

生物部:人工知能(AI)と人間社会のあり方

生物部は毎年、その年の世相を表すコラムが掲載されるので、理科年表読者としては毎年楽しみにしています。
今回のコラムは、昨今話題になっている人工知能に関するコラムでした!

昨今、人工知能は(それが正しい認識かはさておき)一気に身近でアツいものになりました。 例えば、2015年10月にプロ囲碁棋士をハンデなしで破ったAlphaGoや自動運転技術の開発に本腰を入れた各自動車メーカーなどのニュースからも伺えます。

コラム「人工知能(AI)と人間社会のあり方」は、こうしたバズっている人工知能を背景に書かれたと見ています。
このコラムでは、AIの光の側面だけでなく、現状抱えている問題、そして今後解決しなければならない問題を提起しています。 具体的には、自動運転技術を具体例に挙げて現在の人工知能と呼ばれるものの技術的な限界を述べたり、 今後その限界を超えたら、今度はAIを裁く法律を議論したりAIによる既存の社会基盤を大きく変更しなければならないといった具合です。

概して新技術の良い点ばかり注目されがちですが、こうした冷静で批判的な視点から解説してくれる記事は有益かつ希少であると考えています。
ぜひいろんな人にこのコラムを読んでもらい、そして人間社会をより幸福にするためには科学技術とどう接するべきかを一緒に考えてもらいたいです。

2016年ノーベル生理学・医学賞受賞者

毎年改訂される理科年表。その最も分かりやすい改訂箇所がノーベル賞受賞者一覧です。

今年は本校の大隅良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞されたことで話題になりましたね!
もちろん、大隅名誉教授の名前も理科年表に刻まれました。 www.titech.ac.jp

平成30年度版理科年表の目玉は?

来年の11月末に発売されるであろう平成30年度版の理科年表の目玉を大胆にも予測してみました!

物理/科学部:周期表ニホニウムが追加される

前述の通り、ついにニホニウムが認められました。
となれば、周期表の113番目にニホニウムを表す元素記号Nhが載るはずです!

生物部:オートファジー

今年の10月、3年連続日本人がノーベル賞を受賞として大隅名誉教授が注目されたのは既に述べた通りです。
これを受けて、受賞理由であるオートファジーに関する解説コラムは絶対に書かれるはずです!

販促

理科年表は、ただ物理定数が羅列してある数表としてだけでなく、その年話題になった科学を知る読み物としての機能も持ち合わせています。
こんな本、他にはありません。ポケット版はポケットに入る大きさなので、どこでも携帯することができます。

税別1400円(ポケット版)で1年間遊び倒せるんですから、今すぐ買いましょう。
買わないと損ですよ!

└(՞ةڼ◔)」<幸福だァ〜!

*1:平成28年度版は「暦の改訂」という記事でした。