第8回rogyゼミに参加して〜「したろう配列」の解説〜
ついに第8回
10月24日(土)に第8回rogyゼミが開催されました。今年はしたろうを含む12人が発表しました。発表内容はゲーム紹介、3日で作ったロボット、形而上学など多岐にわたるものでした。
rogyゼミの運営担当が今回からひとつ下の学年に引き継がれました。初めての運営だったと思いますが、上手く仕切っていました。すばらしい会にしてくれて本当にありがとうございました。
したろうの発表内容
私が今回発表したのは「したろう配列」についてです。したろう配列とは「したろうにとって最適なキー配列」のことです。CapsLockキーをどかしたところから始まり、もう2年も研究しています。shitaro-happy-physics.hatenablog.jp
shitaro-happy-physics.hatenablog.jp
今回使用したスライドは例によってSlideShareに上げました。
要約すると「キー配列をいじってみよう」ということです。技術的なことは去年の記事を参照していただければ。
ちなみに、したろう配列の具体的実装はgithubで公開しています。対応OSはLinuxです。現在のしたろう配列はver.7です。Linux MintとArch Linuxで動作確認しました。したろう配列はローリングリリースなので動作保証しかねます。自己責任で参考にしてください。github.com
したろう配列をハードウェアで?
今までのしたろう配列はソフトウェア上で実装していました。しかし、よくこんな意見を言われます。「オレオレ配列に慣れちゃったら別のPCを触るときに困るじゃん?社会に出れないじゃん?」と*1。要するに社会に出て、自分以外のPCを使う機会が増えた場合困るでしょってこと。だったらハードウェアでしたろう配列を実装すればいいじゃないか、というのが私の答えです。具体的に言うとしたろう配列のキーボードを自作するってことです。
USB通信はマイコンで頑張るとして、キートップは3Dプリンタで作ろうと考えてます。はやく設計したいです。
おまけ:QWERTY配列はわざと打ちづらくしたって本当???
Dvorak配列を説明する人の中に「QWERTY配列は機械式タイプライターの腕が絡まないようにわざと打ちづらくしている」(以下、"わざと説"と呼ぶ)と話す人がいます。果たして本当でしょうか。
結論から言うと分かりません。わざと説を肯定する資料も否定する資料も(自分が調べた中では)見当たらなかったからです。ただ、個人的にはわざと説には懐疑的です。以下、個人的で主観的な感想なのでわざと説を否定するものでも肯定するものでもありません。
親の実家に機械式タイプライターがありました。実際に打ってみると分かるのですが、キーが大変重いです。機械式タイプライターは文字の形に掘られた腕をインクリボンに叩きつけることで印字するのでかなり力が必要です。特に小指(例えば'A')はとても難しいです。これほど力を入れて押しこむのに、万人がタイプライターの腕を絡ませるほど素早く打鍵できるとは到底思えません*2。だからわざと説は違うんじゃないかなあと思いました。
肯定、否定どちらでも、なにか裏付ける情報を知っていたら教えてください。キーボードの歴史にとても興味あります。