ArchにPICの開発環境を構築した
先月、メインで使っているサブPCをArchにした。shitaro-happy-physics.hatenablog.jp
そういえばPICの開発環境を構築してなかったなあと気づいたのでメモ書き。
MPLAB X IDE
まずはMPLABを導入します。
公式サイトから圧縮ファイルを落として解凍します*1。
次に解凍したインストーラーに実行権限を付与してインストーラーを起動します。
後はインストーラーにしたがって導入終わり。
XCx Compiler
次にコンパイラを導入します。
公式サイトから圧縮ファイルを落として解凍します。
次に解凍したインストーラーに実行権限を付与してインストーラーを起動します。
後はインストーラーにしたがって導入終わり。
Microchip Libraries for Applications(MLA)
USBを使いたいのでこのライブラリを導入します。
公式サイトから圧縮ファイルを落として解凍します。
次に解凍したインストーラーに実行権限を付与してインストーラーを起動します。
後はインストーラーにしたがって導入終わり。
MLAが導入できない?
素直にインストールしたら失敗した。具体的には
sudo ./mla-v20**_**_**_linux_installer.run
で実行すると
Setup is now ready to begin installing Microchip Libraries for Applications v20**_**_** on your computer.
Do you want to continue? [Y/n]
までは進むのだが、ここでYesを選択すると
Error: There has been an error.
Error changing group of /path/to/installing/directory variable default path*** to username
となって異常終了する。
エラーを見る限り、現在のusernameグループに変更しようとしている。私の環境ではusernameグループは存在しないので、エラーがでるのもうなずける。
そこでインストーラーを起動する前にsuしてユーザーをrootに変更した。
こうすることでインストーラーはグループ名をrootに変更しようとするが、このrootは存在するグループ名でもあるのでエラーは起こりえない。
参考:Trouble installing Microchip Application Libraries | Microchip
32bitのアプリケーションを動かす用意
はじめインストーラーを実行できなかった。どうやら32bit環境のバイナリがない。というのも、今使っているOSは64bit環境だからだ。
そこで、Archには便利なものがある。Multilib リポジトリだ。
これにより64bit環境のArch Linuxで32bitのアプリケーションが使えるようになる。インストーラーを実行するのに必要なものを
yaourt -S multilib/lib32-hoge
で揃えればインストーラーを実行するための準備が整う。
*1:Archだとmicrochip-mplabx-binなるパッケージがあるんだけど、正常に起動しなかった。具体的には、インストール後に起動しようとコマンドを実行すると全く反応せずに終了してしまう。