Maker Faire Tokyoという電子工作のお祭りに初めて参加した!
MFTに初参加!
Maker Faire Tokyoという、電子工作を展示する大きなイベントに、ロボット技術研究会として参加しました。
展示したのは微分方程式
今回展示したのは、去年作成したローレンツ発振回路を改良したものです。ローレンツ系やそれが描くローレンツアトラクターは数学的に深く、理屈を抜きにしても視覚的に訴えるものがあるので、今回展示することにしました。
アナログ回路だけで方程式を解くことは、実は新しいことではなく、アナログコンピューティングとして確立されています。しかし、だいぶ前からは集積回路などの著しい発展により、デジタルコンピュータに駆逐されてしまいました。そんな中で、あえてアナログ回路だけで計算をするという、先祖返りを展示してみせた、というわけです。
ロストテクノロジーを使ったロマンあふれるこの回路は、年配の方々が吸い寄せられて懐かしむ、年配ホイホイと化していてとても興味深かったです。OPアンプ(演算増幅器)は、本当に演算の機能が備わっているのだなあと改めて感じました。
アナログ回路で食べている人、非線形力学系の研究をしていた人、アナログ計算機を実際に使っていた人、サマーチャレンジに参加していた人など、とがってる人もわりと多くこの展示に訪れていました。とても面白い話を聞くことができて幸福でした。
次回も参加したい
こんなにいろんな人と話せるのだから、もっと早く参加したかったなあ……。
周りがみんなデジタル回路(マイコンとか)を使っている中、一人アナログ回路でワケの分からないことを展示しているとわりと目立つことに気づきました。
だから、来年はアナログ回路だけで変態的なことをしたいなあ。
今回は説明で精一杯で、他の作品を見まわることができなくて本当に残念でした。特に、ロボット技術研究会の隣の机で展示をしていた「オセロ」と「習字をするロボット」はサラッととんでもなくすごいことをやっていて、詳細を聞きたかったです……。来年こそは、自分から出向いて交流を深める機会を作りたい。
見に来てくれたみんな、ありがとォー!
おまけ:印象的な場面
MFT2016閉幕後、のも氏のロボットハンド(写真奥)とぷらぎあ氏のロボットハンド(写真手前)が握手を交わしたシーン。独立に作られた二つの手が、目の前で一つになった瞬間でした。